中国親善プロジェクト
中国(中日国交回復) |
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2016年3月24日 |
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初めての海外出張が中国でした。 日中国交始まって初めての大型プロジェクト 有名な宝山製鉄所です。ご存じない方も大地の子の製鉄所はご存知だと思います。 あのドラマで出てくる情景はかなりリアルなものになっています。 K氏が行った時期は、もう、引き渡し前の時期です。 引き渡し前の不具合対応です。 大型港湾設備の引き渡し式にも、参列させてもらいました。 いろいろ、ありましたがすこしづつ、ボケる前に書き留めます。 |
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2016年3月26日 |
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その当時大手重工業は商社と競うように、海外へ進出していました。 シンガポール、ブラジルのプラントなどに2〜3年出張して、日本に帰ってからリーダーになる。 そういう流れのステップになっていました。 ただ、ちょうどそのころ、ある問題が発生していました。 それは、若い技術者が、そのころの発展途上の国に何年か、現地に溶け込むわけですから、当然、綺 麗な虫がつきます。 日本に連れて帰り、結婚することは自然ですが、更には、現地に残り、退職してしまうことが問題になっ ていたようです。 そんな環境の中で、 課長に呼ばれて、言われたことは、 君の作業が原因で現地での改修作業が必要になっている。 1週間ぐらい中国を見物する気持ちで、行ってくれないか? 断る口実はありませんが、英語も中国語もわかりません。 当然、不安が一杯ですが、準備を進めるよう、周りの流れに身を任せ、通常業務からは外れます。 まずは不具合点と図面のチェック。 その後に行くのは、国内外の現地での、設置担当部署(専門集団の部署)です。 その部屋に入ると、癖のありそうな人ばかり、何人かは顔を知っていますが、気後れします。 後で聞いたのですが、この部署では,血液型はOとBが多くて、A型は少ないそうです。 なるほど。 そこで言われたのが、 今回、一人で移動だけど、頑張ってね。 通関が大変だけど、ダメだったら放棄して、とりあえず入国してください。 誰かを迎えに来させます。 一番初めの部屋で止められても、この申請書をひらひらさせながら、強引に通過して。 迎えの人に会えれば楽になるから。 ひらひらさせてって?どういうこと?-- 腕つかまれたら?追われたら逃げる?? どうにもならなくなったら、おとなしく捕まってください。抵抗しないように。 明日、一緒に持って行ってもらう荷物の段ボール梱包を教えます。 だってさ。とりあえず頑張ってみます。 |
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2016年3月26日 |
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段ボール箱5個です。今回は短期だから君の荷物は少ないよね。 ビジネスシートだから重量は大丈夫。 JALにしといたから、(本人は絶対JALにするらしい。後で納得するのですが。確かに!) 各段ボールにストッキングか100円ライターを見えるように置きます。(手数料です) ABCで運んでおくから、楽だよ。箱崎でいい?カートを確保してね。 雑誌は新潮まで、プレイボウイなどは没収。 そうそう、それから空港に京樽の店があるから、サバ寿司を買ってお土産に持って行って。 みんな待っているよ。(サバ寿司を) じゃ頑張って!。 そのあと、海外保険の鉄好きに、パスポートを持って担当へ。 できるだけ、多くかけときました。(なんで、そんな!) カバーもつけて、写真は予備を入れといたほうがいいよ。 初めての海外、初めての中国、そして一人。 |
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2016年3月30日 |
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いよいよ箱崎 ABCカウンターに行って荷物を受け取る。面倒だが、時間の余裕があるので、 確実に、進めれば大丈夫。 出国申請用紙に記入して、並ぶだけ。ここまでは問題なし。 だった??成田とごっちゃに!!詳細は覚えてない。 搭乗カウンターに荷物を預ければ、あとは楽ちん。 (ハイジャックがあって、面倒な時もあったけど) 出国した後、バスに乗るので、このときバスから降りたら、どうなるの? なんて気楽なことを考えていると、成田に着きます。 とりあえず、指示されたように、鯖寿司を買います。 捜すとウインドウケースの中に2個しかありません。 あってよかった。 確か(世界中に持っていけます。)なんて書いてあったような気がします。 いよいよ飛行機に乗り込みます。進行方向左側3列シート窓側。 はじめは、窓側ですよね。結構、飛行機好きなので、当然、翼が見える窓。 シートに座って、きょろきょろしないように、周囲を確認。(初心者に見られないように) 説明書を見る。(マー。大正時代の印刷物のよう。初期の漫画週刊誌の画質) ここでお詫びと訂正。このときのシートはエコノミーでした。 しかも、CA(JALじゃない)。しかも満席に近い。サービスは中国流 アテンダントは綺麗な背の高い中国の人。仕草はモデルを意識。下を向きません(もちろん日本語不可) そして隣のシートには、よくいる、欧米系中年体形のご夫婦。 当然のように、大きい白人男性がお隣です。 後尾のほうには、世界の農協さん団体さんがいらっしゃいますが。 (ところで、今、中国人の爆買いが話題ですが、そのころは、農協さんチームが、 腹巻から兌換券を鷲掴みにして、羽根布団などを大量に買っていました。)時代はめぐる。 話を戻して、アテンダントさんが一人一人、尋ねています。ペジン、シャンヘ、なんて言ってますが、 飲み物?、食べ物か? (これが北京行きのフライトだったので、行き先が上海かどうかを尋ねていたのでした。) 北京て、いえよ。(しょうがないか。モデルだから) トマトジュースをもらって、次に食事。味は覚えていません。 このころは、ちゃんと冷えた缶ビールだったと思いますが。 記憶にあるのは、温い缶ビールを氷入りの紙コップに注いでくれるやつ。 到着前に持ち込み物品の申請書の書き込みがあります。 中国に持ち込んで使うものと、お持ち帰りするものを区別するためです。 その時は適当に書きましたが、後日、お持ち帰りの荷物を忘れて、帰国の搭乗手続きで困ったことがあ ります。 何とか中国の上海空港に到着しましたが、面倒な客扱いで、アテンダントには無視され、 隣の大きなブロックにも阻まれ、結局、トイレにも行けませんでした。 中国での初めての敗北感。 中国に初めての一歩。上海空港に到着です。 なんとなく、香辛料の香りがします。ところどころに、突撃銃を持った、人民服がいます。 いよいよ、覚悟のひらひら作戦ですが、突撃銃にビビっています。 列に並んでいると、向こうから社名を掲げている人がいます。 手を挙げると、来るようにジェスチャーをします。 でも、列を外れて、向こうに行けば、捕まること必然です。 戸惑っていると、向こうからこちらに歩いてきます。えっっ 当然、止められて、揉めています。こちらは、知らん顔します。 あれ、スピンターンして、ブロックを外し、こちらに来ます。 書類を持って、このまま並んでください。(なんと、平和なお言葉。) 手続きの番になったら、通訳してくれました。 荷物検査、当然、全部開けられます。事務的に手数料品も取られ、 なんと、工学書までパラパラ漫画で、検査です。よかったプレーボーイ持ってこなくて。 でも、段ボール荷物は、止められて、後日、受け取りです。 ホテルまでの移動は、タクシー黒塗りのまあるい感じの中国車です。 このころ、一般人は個人車どころか、免許もありません。 上海のメイン通りに来ると、車道の半分ぐらいは、人か自転車が通っています。 何しろ、車が少ない。人が多い。クラクションは鳴らしっぱなし。 聞いたところによると、クラクションを鳴らしていれば、人を引いてもいいそうです。 みんな、囲んでなかを覗き込んでいます。(タクシーに乗る人は一般人ではありません。) 昔、エマニエル夫人なんて、映画がありましたが、その中に、似たようなシーンがありました。 周りを見れば、すべて人民服、グリーンかブルー。 スカートもなし。チャイナ服は見かけません。 そんなこんなで、外国技術者専用、宝山賓館に到着です。 お疲れ様でした。 そうそう、出迎えに来てくれたスピンターーンの人は専属通訳の金さんでした。 ずーと、お世話になります。 では、続く・・ |
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2016年4月12日 |
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い) 現地の現場事務所は本当にマッチ箱のような、四角いレンガ積みで床は土間。 ドアと窓枠、屋根などが木の作りだったと思います。 当初1番困ったのが、トイレ。当然、現場のトイレは日本人用はないので、中国風。 小さいほうをしていると、後ろからの視線が感じられます。 薄暗いので、目だけが目立ちます。ただ、しゃがみ混んで、こちらを見ています。 隣には四角い穴。当然のようにペーパーはなし。(後の話ですが、日本人で紙を忘れて、ポケットティッ シュの2枚で何とかした強者がいました。ほんと大変なんですから。) 1か所天国のようなところがありました。 このクレーンの設置場所は、桟橋のようになっていて、下は長江&海です。 そこに1か所、ドアのあるトイレが、設置されています。 そこは、穴が開いているのですが、下は水、水仙です。(そういえばこの名前のウーロン茶を愛用してま した。) 中国に行くと、通常、1週間は下痢です。 毎日ここに通うことになります。風が吹くとお尻が濡れます。 下を見ると、水が流れているので、座りながら自分が進んでいるような感じがします。 |
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2016年4月17日 |
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一人部屋です。ツインです。 床はカーペットです。ふかふかだったと思います。このホテルは外国人専用です。 各階に、服務員が1ずつ常駐しています。お湯を魔法瓶に入れておいてくれます。 急須が無いので、中国式にカップで飲みます。冷水はありません。真夜中でお湯が欲しい時は、 ぶっこみ式のヒータでお湯を沸かします。 冷蔵庫はあります。でも蛇口からの水を凍らせて、水割りなんぞいけません。 お腹を壊します。1度しょっぱい氷ができました。 問題は、そのころどこのホテルでも、トイレのつまりと、シャワーのお湯が出なくなることは、よくあること でした。 小技1 トイレの賢い使い方 ペーパーを1度に使わない。頻繁に水を流す。 元来、そのころの中国作法は紙を流さない。 小技2 シャワーの賢い使いかた 頭を洗っているときにお湯が出なくなる。 初めにお湯を洗面器にためておく(錆の色をチェック) 1階に売店があり、そこの小娘は愛想がよくて、スカートをはいていました。夏はちょっと薄着。 大食堂があり、各セクション別に、大円卓があり、朝、夕食のメニューを提出していました。 これが結構大変。中国語で書くので、すき焼きなどは、勝手に当て字を作っていました。 味はそこそこおいしかったです。もやし炒めが絶品。もやしだけですが、残った汁をご飯にかけて食べる と最高。いまだに、あれ以上のもやし炒めに遭遇していません。何が違うのでしょう。ひげは取ってありま したが。 ここで、死を覚悟して、遺書を書く事件が起こりました。 |
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2016年5月14日 |
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休日があるのです。 周辺を車で案内してくれることもあります。 所長が依頼すると車で連れていってくれます。中日友好ですから。 ただ、案内人は外事担当の人です。必ずいます。 勝手に歩き回ると、怒られます。 花を売りに来るおじちゃんも追い払います。中日友好ですから。 マイクロバスに乗って、紹興酒で有名な紹興にも行きました。 その所は、大きな甕(壺)がたくさん並べてあって、ビン詰め(写真は小売甕ですが)は手作業で入れて いました。(写真中央の白いタンクから) おばちゃんたちが1瓶づつ、蛇口から入れています。 そのころ、ほかの瓶詰のものも、量がずいぶん、まちまちで、その理由がわかりました。 大甕は女の子が生まれると、紹興酒の入った大甕を埋めるそうです。 その子が成長して、お嫁に行くとき、掘り起こして持っていくそうです。 すごい古酒になります。 飲んでみたい人は、紹興生まれの娘と結婚すればいいみたいです。 試飲をさせてくれました。うまいです。 普通の味と甘口。日本で氷砂糖を入れて飲みますが、邪道らしいです。 甘口をまねた飲み方だと申しておりました。 |
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2016年5月23日 |
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した。 ウィキペディアの画像です。 戦法の本があったので、読むと自然に駒の動かし方が分かります。 一人では、つまらないので、駒の動かしかたをまとめて、略図を書きました。 動かし方自体は、チェスに似ているので、割とすぐ覚えます。 休日などは、中国時間ですからまったりと動いているわけで、すぐ、対戦者が現れました。 みんな面白がって、やっていました。 現地で中国人とやってみました。 全員ができるようではないようですが、喜んでくれました。 今更、将棋をやる?と言う人、新しいルールならスタートラインは一緒。 日本将棋の有段者にも勝てるかも。 ぜひ、お試しを。 |
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